誰に迷惑をかけるわけでもないし、一生フリーターでもいい。
27歳まで、私は本気でそう思っていました。
当時の私は、高卒でスーパーに勤めるフリーター。
時給は1,050円で、ひと月の手取りは14〜15万円ほどでした。
職場の人間関係にも恵まれていましたし、アルバイトそのものも楽しくて、仕事に大きな不満はありませんでした。
高校を卒業してから一人暮らしを続け、親から生活費を援助してもらったこともありません。
だから当時の私は、
「自分の生活費を自分で稼げているんだから、正社員になる必要なんてないんじゃない?」
と考えていたんです。
そんな私が考えを変えたのは、病気と事故が重なり、しばらく働けなくなったことがきっかけでした。
働けなくなって初めて、
「働いた時間だけ収入になる生活には、思っていた以上にリスクがある」
と実感したのです。
この記事では、「一生フリーターでもいい」と考えていた私が、なぜ27歳で正社員になることを決めたのか。
そして、実際に正社員になってから感じたことを、当時の経験をもとにお話しします。
今フリーターとして働いていて、
「このままでも生活できているし、正社員になる意味ってあるのかな?」
と感じている女性に、ひとつの体験談として読んでもらえたら嬉しいです。
女性がフリーターを続けるメリット・デメリットを考えてみた
当時、親や友人からはよくこんなことを言われていました。
親や友人に言われていたこと
- 将来のことを考えて正社員になった方がいいんじゃない?
- ずっとフリーターだと将来不安じゃない?
- 年齢が上がると就職しづらくなるんじゃない?
でも、私はそんな話を聞くたびに、
「フリーターの何がいけないの?」
と思っていました。
誰かに養ってもらっているわけでもない。
家賃も生活費も自分で払っている。
仕事だって真面目にやっている。
それなら、別にフリーターでもいいじゃないかと思っていたんですよね。
当時の私なりに、フリーターを続けるメリットとデメリットも考えていました。
まずはメリットです。
私が感じていたフリーターのメリット
- 転勤の心配がなく、今の生活スタイルを維持しやすい
- 役職や大きな責任を背負わずに働ける
- 比較的、自分の時間を確保しやすい
一方で、気になっていたデメリットもありました。
私が感じていたフリーターのデメリット
- 収入が増えにくく、貯金する余裕がほとんどない
- 病気やケガなどでシフトに入れないと収入が減る
- 年齢を重ねたときに正社員へ転職できるのか不安
当時はそれでも、
「まあ、今ちゃんと生活できているんだから大丈夫でしょ」
と考えていました。
メリットとデメリットを天秤にかけても、私にとっては正社員よりフリーターの方が気楽で魅力的に感じていたんです。
私が当時フリーターに魅力を感じていた理由はこちらでも詳しく書いています。
【正社員なんて社畜じゃん】30歳女フリーターが就職した理由とは
ところが、この考えが大きく変わる出来事が起こりました。
女性は一生フリーターでも生活できる?当時の私の場合

「フリーターでも一人で生活できるのか?」
という点だけで考えれば、私自身は実際に一人暮らしを続けられていました。
当時の時給は1,050円。
休憩1時間を含む1日8時間勤務で、実働7時間ほど働いていました。
当時の収入例
【時給1,050円・実働7時間・週5日として計算】
1,050円 × 7時間 × 5日 × 4週 = 147,000円
単純計算すると、年間では以下の金額になります。
当時の年収イメージ
147,000円 × 12ヶ月 = 1,764,000円
私の場合、家賃の安い地域に住み、かなり支出を抑えて生活していました。
当時のおおまかな支出はこんな感じです。
当時の月額支出
- 家賃:約40,000円
- 食費:約20,000円
- ネット・スマホ・光熱費:約15,000円
- 衣服・美容費:約20,000円
- 社会保険料など:約30,000円
- 税金:約7,000円
- 交際費:約5,000円
- 雑費:約5,000円
※上記はあくまで当時の私自身の生活費です。現在必要になる生活費や社会保険料、税金などは、収入・地域・働き方によって異なります。
贅沢をしなければ生活自体はできていました。
ただ、今振り返ると問題だったのは、
「何も起こらないこと」を前提にしないと、この生活が成り立たなかったこと
です。
毎月の収入と支出がほぼ同じなので、まとまった貯金を作る余裕はほとんどありませんでした。
仕事を真面目に続けていたこともあり、勤務先から何度か
「正社員にならない?」
と声をかけてもらったこともあります。
でも、その頃の私は今の生活に満足していたので、毎回断っていました。
その判断を後悔することになる出来事が、このあと続けて起こります。
3ヶ月近く働けなくなって、初めて怖くなった

それまで健康にはかなり自信がありました。
ところが20代後半に入った頃から、連勤が続くと疲れが残るようになってきました。
そんなとき、インフルエンザにかかってしまったんです。
2週間ほどアルバイトを休み、その後も体調がなかなか戻らず、結果として約1ヶ月まともに働けない状態が続きました。
その月の給料は、
約2万4,000円。
当然ですが、仕事を休んでも家賃や生活費は待ってくれません。
収入は大きく減ったのに、毎月出ていくお金はほとんど変わらない。
そこで初めて、かなり焦りました。
そして体調が戻り、
「また頑張って働こう」
と思った矢先、今度は車で自損事故を起こしてしまいました。
結局、しばらく実家で静養することになり、思うようにシフトへ入れない期間が続きました。
働けない。
でも生活費はかかる。
貯金だけが減っていく。
この経験が、私の考え方を大きく変えました。
「一生フリーターで大丈夫」と思っていた私が限界を感じた理由

それまで私は、
「フリーターでも自分一人くらいなら問題なく生活できる」
と思っていました。
それ自体が完全に間違っていたわけではありません。
実際、健康で毎月予定通り働けている間は生活できていました。
でも私の場合、
病気やケガで働けなくなると、収入が一気に減ってしまう
という現実を経験しました。
「今月も来月も普通に働ける」という前提に、自分の生活がかなり依存していたことに初めて気づいたんです。
[st-memobox2]働けなくなって私が感じたこと
貯金は減り始めると本当に早い
今まで元気だったからといって、ずっと同じように働けるとは限らない
収入が安定していることの大切さを初めて実感した
将来について少し楽観的に考えすぎていた
「今生活できている」だけで安心してはいけないと思った
[/st-memobox2]入院や車に関する出費も重なり、貯金は一気に減ってしまいました。
そこで初めて、
「あのとき正社員の話を受けておけばよかったのかな……」
と考えるようになりました。
フリーターを続けることへの不安については、こちらでも詳しく書いています。
そんなとき、人事担当者から「正社員にならない?」と声をかけられた

そんなタイミングで、本社の人事担当者から「一度面談をしたい」と言われました。
病気や事故で長く休んでいたので、私は完全に
「もしかしてクビの話……?」
と思っていました。
不安なまま面談へ向かったのを今でも覚えています。
ところが、話はまったく逆でした。

○○さんは、このままフリーターでいいと思っていますか?
もし将来の安定も考えるなら、正社員として働くことも考えてみませんか?
まさかの話に、私はかなり驚きました。
でも、病気や事故を経験した直後だったこともあり、
「今までと同じ働き方をずっと続けるのは少し怖い」
という気持ちが自分の中ですでに生まれていました。
人事担当者から正社員として働く場合の待遇や仕事内容について説明してもらい、私はその場で真剣に考えました。
正社員だからといって、すべての会社で待遇が同じになるわけではありません。
社会保険への加入条件、賞与、退職金、各種手当などは勤務先によって異なります。
それでも私の勤務先の場合は、
[st-memobox2]私が正社員になることで変わると言われたこと
時給制から月給制になる
毎月の収入を見通しやすくなる
勤務先の福利厚生や待遇を利用できる
仕事の幅が広がり、キャリアアップも目指せる
長期的な働き方を考えやすくなる
[/st-memobox2]というメリットがありました。
そして最終的に私は、
「正社員になります」
と返事をしました。
以前から何度か声をかけてもらっていたのに断り続けていた私。
それでも普段の働き方を見て、もう一度声をかけてもらえたことは本当にありがたかったです。
「フリーター期間が長いから、今さら正社員なんて無理」
と思っている人もいるかもしれません。
でも、私自身は27歳までフリーターだったところから正社員になりました。
今いる職場で正社員登用がなくても、別の会社へ応募する方法もあります。
職歴に自信がない女性の就職についてはこちらの記事でも書いています。
【30代職歴なしの女】就職とか諦めてたけど意外と拾ってくれる会社はあるよ!
27歳で正社員になって、私の生活はどう変わった?

27歳で正社員になったあと、私はマネジメントする側の仕事も経験するようになりました。
アルバイト時代は、
「責任が増える正社員なんて絶対に嫌」
と思っていたのに、実際にやってみると、仕事を任されることにやりがいを感じるようになったんです。
もちろん、これはあくまで私の場合です。
正社員になれば誰でも必ず幸せになるわけではないですし、フリーターという働き方そのものを否定するつもりもありません。
ただ、私が一番変わったと感じるのは、
「将来について考える余裕ができたこと」
でした。
フリーターだった頃は、
「今月生活できればいい」
と考えることが多かったです。
正社員になって収入や働き方が安定してからは、
「数年後はどうなっていたい?」
「次はどんな仕事に挑戦したい?」
ということまで考えられるようになりました。
フリーターから正社員を目指すなら、何から始めればいい?
私の場合は、たまたま勤務先から正社員にならないかと声をかけてもらいました。
でも、すべてのアルバイト先に正社員登用のチャンスがあるわけではありません。
もし今、
「正社員にはなりたい。でも何をしたらいいのかわからない」
という状態なら、最初から完璧に就職活動をする必要はないと思います。
まずは次のようなところから始めてみてください。
- 今の仕事をこの先も続けたいのか考えてみる
- やりたくない仕事・譲れない条件を書き出す
- 未経験から応募できる正社員求人を見てみる
- 履歴書でフリーター期間をどう説明するか整理する
- 一人では難しければ就職支援サービスに相談する
特に、フリーターから初めて正社員を目指す場合、
「どんな会社を選べばいいのかわからない」
「職歴に自信がなくて応募するのが怖い」
「面接でフリーターだった理由を聞かれたらどうしよう」
と悩む人も多いと思います。
そういう場合は、フリーターや未経験者の就職をサポートしている就職エージェントに相談する方法もあります。
求人を紹介してもらうだけではなく、履歴書や面接について相談できるサービスもあるので、一人で就職活動を進めるのが不安な方には選択肢のひとつです。
「一生フリーターでいい」と思っている女性に伝えたいこと
私は今でも、
「フリーターだからダメ」
だとは思っていません。
どんな働き方を選ぶかは、その人自身が決めればいいことです。
ただ、昔の私のように、
「今困っていないから、将来もきっと大丈夫」
とだけ考えているのであれば、一度だけ立ち止まって考えてみてほしいです。
病気やケガをするかもしれない。
家賃や生活費が上がるかもしれない。
今と同じペースで働くことが難しくなるかもしれない。
逆に、今よりもっと自分に合った仕事が見つかる可能性もあります。
私は病気と事故を経験してから正社員になりましたが、
もっと早い段階で「他にどんな働き方があるんだろう?」と調べてみてもよかったな
と今では思っています。
いきなり会社を辞めたり、手当たり次第に求人へ応募したりする必要はありません。
まずは、
「自分にはどんな仕事の選択肢があるのかを知る」
ところから始めれば十分です。
フリーター・無職から正社員を目指したい方向けに、就職支援サービスを比較した記事もまとめています。
どんなサービスが自分に合うかわからない方は、こちらも参考にしてください。
▶ フリーター・無職に強い就職エージェントおすすめ7選を見る
私の場合は勤務先から正社員に声をかけてもらいましたが、「今の職場には正社員登用がない」「別の仕事に挑戦したい」という方は、外部の就職支援を利用する方法もあります。
フリーターから正社員を目指すなら
「正社員になりたいけど、何から始めればいいかわからない」
そんな方には、フリーター・未経験者の就職支援に強い
JAIC(ジェイック)の就職カレッジも選択肢のひとつです。
JAIC(ジェイック)の特徴
- フリーター・離職中・中退者などの就職をサポート
- 専任アドバイザーに就職相談ができる
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- サービスは無料で利用可能
私のように勤務先から正社員登用の話がある人ばかりではありません。
「今のアルバイト先では正社員になれない」
「職歴に自信がなくて、一人で就活するのが不安」
という方は、まず相談してみるのもひとつの方法です。
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