国内の会社の99%以上は中小企業に該当します。従業員の数も全体の70%が中小企業勤めです。
この数字だけ見ると日本の経済は中小企業が支えているといっても過言ではない…
とはいえ現在就活・転職活動中、これから就職予定の方は少なからず、
- やりがいはありそうだけど、中小企業は収入面や安定が心配…
- 大企業のブランドはうらやましくてカッコいい…
- 中小企業って労基守っているの?残業代はきちんとでる?…
と感じていませんか?
いざ、これから就職や転職をしようとすると「大企業がやっぱりよく見える!」という気持ちはよくわかります。
私は、30代で職歴なしの独身女でしたが、就活をして今は中小企業の正社員で働いています!
今回は、私の経験もふまえて、中小企業はメリットがないと考えている方にもの申していきたいです。
きっと大企業・中小企業への見方がかわりますよ。
中小企業、これからの時代は結構いいです!
中小企業とは|業種・資本金・従業員数で決まる!
中小企業と大企業は一応定義のもとで分けられます。
業種 | どちらかに当てはまれば【中小企業】 | |
資本金又は出資総額 | 従業員数 | |
製造業 | 3億円以下 | 300人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
小売業 | 5千万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5千万円以下 | 100人以下 |
これは中小企業庁が出してるものです。
業種によって基準となる資本金や従業員数は異なります。大企業と呼ぶには、資本金も従業員数も両方が表の数字以上である必要があります。
まあでも、簡単な判断基準としてはみんなが聞いたことありそうな会社は「大企業」、それ以外は「中小企業」としてもほぼあっているのではないでしょうか。
中小企業はメリットがないと思われがち?|過去のイメージ
中小企業にメリットがないと思っている人の大半は、大企業と比べると給料も安いし雇用も不安定と考えているからです。
しかしそれは私たちの過去のイメージにしかすぎません!
たしかに数年前・数十年前は「大企業に入れば一生安泰」なんていわれるほど大企業と中小企業の差がかなり開いていたのは確かです。
しかし今はその差がほとんどありません。大企業のパワーが年々落ちているからです。
近年は大企業でもリストラは普通に起こるんです。しかも長年務めた年配の方から…
たとえば、
- 2019年日本のトップ企業である富士通が、45歳以上の全社員に対して配置転換や転職を求めるという(事実上のリストラ)ニュース
- トヨタの豊田社長や経団連の会長が「終身雇用難しい」といったニュース
というニュースがありました。
2020年、コロナショックでJTBや青山商事などの大企業は、続々大幅人員削減を発表したのも記憶に新しいです。
もう「大企業に入れば一生安泰」という時代は本当に終わってしまったんだと痛感。
雇用が保証できないということは、収入面や福利厚生面も今後変わっていくのは火を見るよりも明らかです。
2018年は副業解禁元年といわれ、数多くの大企業が副業を条件付きで解禁しました。
私はこの事実を「大企業も従業員に十分な給料が払えなくなってきているから」だと考えます。もちろん他の理由もあると思いますが、、、
「お金が欲しい人は、うちでは今後十分に出せない可能性があるから自分で稼いでね…」という一種の諦めのようにも感じます。
大企業のパワーが下がっていくのは避けられない未来なのでしょう。
もちろん、だからといって中小企業の方が安泰!とは口が裂けてもいえませんが、大企業の最大のメリットであった待遇面については中小企業と差が縮まっているのは確かです。
その事実を知ると、数多い中小企業から自分にあったところを選ぶのも悪くない!と思えませんか?
ただしブランドについてはやっぱりまだ差があると思うので、ブランドにこだわる人はその限りではないでしょう。
中小企業に向いている人
私の経験や大企業に勤めた友人の話から、実は中小企業に向いている人は以下の3つのどれかひとつでも当てはまる人だといえます!
- 早いうちから大きな仕事をまわしたい人
- 居住地から離れたくない人
- 新卒者でない人
それぞれについて解説します。
早いうちから大きな仕事をまわしたい人
個人の実力で勝負していきたい人にはぜひ中小企業がおすすめです。
中小企業は人数が少なく、役員や社長といったトップとの距離も近いうえ、責任ある大きな仕事が早いうちからまわってきます。
仕事の種類も掛け持ちが当たり前で、たとえば営業をしながら企画もするといった具合です。
個人で決められる裁量も大きく、自分の結果が会社の成長に与える影響も大きいです。
実力があれば早くから昇進できます。大手の同僚よりも早く出世して給料も高い!なんてことも!
日本でトップ3に入るような国立大学をでた意識の高い私の友人は、「鶏口牛後」をかかげて、あえてベンチャーの中小企業を受けていました…そんな人もいるんです。
居住地から離れたくない人
転勤や異動が少ないのも中小企業の特徴です。大企業は全国に支店をもち、「出世と同時に遠くの地方にとばされた~」という友人も多いです。
中小企業は支店数がそもそも少なく、あっても狭い範囲(同じ地方内や都道府県内)でおさまることが多いので、
居住地にこだわりがある人は中小企業の方がよいでしょう。
新卒者でない人
私みたいな30代職歴なしの状態から就活するなら中小企業を選ぶべきです。
中小企業の方が人材不足なので、中途や職歴がなくてもしっかり時間をかけて審査をしてくれます。
一方大企業はすでに説明した通り、人員削減傾向です…。
なので既卒者で就職や転職を目指すなら、私は断然中小企業の方がおすすめです!
大手企業は新卒者の採用人数が多く、どの年代でも「同期」という繋がりがあります。
中途で入ったらもちろんその輪には入れないですし。私はそれも嫌でした。
勤め先の中小企業にメリットがないと感じるなら|転職しよう!
なかには現在中小企業に勤めていて、今の仕事が肌に合わず「だから中小企業はダメなんだ!」と思っている方もいますよね。
結論からいうと、転職しましょう。
中小企業は数が多く待遇面もピンからキリです。あなたのニーズにあった会社はたくさんあるはず。
これからの時代は大企業ですら終身雇用が当たり前でないのです。
さらに転職が当たり前の時代に突入します。それが時代にあった働き方だから仕方ないですよね…
でも大企業は少し待ってください。
今から大企業に本当に転職できますか?
- そもそも新卒者が採用に有利
- 大企業で評価される十分な実績は中小企業では作りにくかったはず…
など、大企業に絞るのは不利な面が結構あります。
中小企業も含めてどんなところがあるか見てみるのをおすすめします。私はこの転職エージェントを使って就活をしました。
ぜひご参考ください。